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ブログ

2021/03/03 20:01

付喪神(つくもがみ)とは長い年月をかけて道具を使い続ければ、やがて精霊となって更に修行して神になったことを言います。
今と違って昔は物をとても大切に使い、壊れても修理して親から子へと受け継がれてきたのですから、物に人格が宿って動き出したりするようなことが普通にあったのかもしれません。
室町時代に成立した絵巻物である「付喪神絵巻」には、年末のすす払いの時に捨てられた道具たちが付喪神になって人間を襲い、悪事を尽くすが、密教の法力により調伏され、出家して真言宗を学び成仏するという内容が描かれています。
そのような道具類は人が寝静まった後に集まって騒いでみたり、使い方が悪ければ人間に対して反乱も起こしたようです。
昔の生活様式としては自然が身近にある生活でしたから、虫や動物たちも身近な存在であり、更には目に見えない餓鬼や精霊の類もとても身近な存在だったようです。
物が人のように振る舞うのでしたら誰でも粗末に扱うようなことは決して出来ないはずです。
付喪神は今でも私達の傍に居て、物を大切に使いなさいと教えてくれているのです。

やすらか庵 御札、御守、お焚き上げ窓口